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安産の腰掛石

 投稿者:uzi  投稿日:2017年 3月21日(火)17時51分13秒
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  ひさしぶりに白州正子著「近江山河抄」を手に取り最初から読み始めましたら
、以下の文章に行き当たりました。以前読んだはずなんですけど、記憶にありませんでした。

 巨石信仰といえば、日吉大社に近い穴太の村の山中で、異様なものに出会ったことがある。六畳敷ほどもある大きな石を、円形に並べただけのものだが、森閑とした雑木林の中で、突然あらわれた時は息を呑んだ。縄文人が車座になって会議でもしたのでしょうか、とは写真家の前野氏の感想だが、八百万の神々が集まった聖地だといわれても、私はきっと信じたに違いない。最近聞いた話では、道路工事のために壊されたというが、もったいないことをするものである。日本人ほど文化々々とわめきながら、文化を大切にしない国民はいない。それは自分自身を大切にしないことに通じる。高松塚古墳にしても、ジャーナリズムにのせられて騒いでいるだけのことで、考古学者が土中に埋めてしまいたい気持が、私にはよくわかるような気がする。(講談社文芸文庫P13)

末尾の年譜に、
一九七二年八月、「近江山河抄」を「芸術新潮」に一〇回にわたって連載。
とあります。

写真は石山寺にあった「安産の腰掛石」です。

http://www.geocities.jp/miniuzi0502/

 
 
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